お葬式の形
葬儀のかたち
お葬式は、家族など大切な人の「死」という現実に向き合い、それを受け入れる大事なプロセス。どのようなお葬式を行うかは、遺された人たちが故人の遺志を尊重し、敬意を表することができるかたちにすることが大事です。
一般葬
菩提寺や地域の慣例に沿った、いわゆる普通のお葬式です。生前故人と親しかった人、親族や地域住民の他、喪家と付き合いのある会社や学校関係の人にも広く参列してもらえます。
通夜の翌日に葬儀、告別式が行われ、その後に火葬、収骨という流れで2日間に渡り行われます。
会葬にお越しになる方を制限しないため、葬儀が終わった後の自宅への弔問客が少なくて済みます。
家族葬
その名称から、家族だけで行う葬儀と思われている方が多いようですが、実際は家族だけでなく、故人と親しかった人を招くなど、参列者を絞って行われる小規模な葬儀のことです。規模は小さくても、行う内容は一般葬とほとんど変わりません。
人数が少ない分、返礼品や飲食接待費が抑えられる反面、葬儀を知らなかった人が葬儀後、自宅にひっきりなしに弔問に訪れる場合があります。
自宅葬
20年ほど前までは自宅葬が主流でした。今でも自宅から送り出してあげたい場合に行われています。
自宅葬は、僧侶に来てもらいお通夜から告別式、出棺までのすべての流れが自宅で行われます。そして、自宅葬であっても、故人の搬送や自宅での安置、出棺までの流れはホール葬と変わりません。
住み慣れた家から送り出すことができますが、葬儀に必要なスペースを確保するため、片づけや準備に手間がかかります。また、組内の了解を得る必要もでてきます。
直葬
直葬は火葬式とも呼ばれ、故人が安置されている施設あるいは自宅から直接火葬場へ搬送し、通夜と告別式を行わず火葬のみを行うことです。法律上、死亡確認後24時間経過していないと火葬することができません。そのため直葬を行う場合は、ご逝去してから24時間後で火葬場の空き状況を見て日程調整を行います。
施設に入居されていた、遠方に遺体を運ぶことができない、告別式を後日する予定だなどの理由で直葬を選ぶことがありますが、後々のトラブルを避けるため、直葬する場合は親族や菩提寺によく相談することが重要です。